自分探しの旅。その再出発・・・

 奈良に越して来たのが1999年の12月。今年の師走で22年目をむかえることになります。

生まれも育ちも広島市で本籍地も広島のままですが、大学が兵庫県西宮市だったことから大学近く（上甲東園）に下宿することになり、そこから関西での生活が始まることになったのですー

卒業後は西宮市上甲子園の文化住宅に越し、プロに転向前には大阪市東区(当時)の公団アパート、結婚後に中央区谷町4丁目の1DKの公団アパートへ。渡英の回数が増え始めた頃にはパートナーのご自宅にお世話になり、その後中央区和泉町(農人橋)のアパート、アデールとのパートナーシップが始まると天王寺区上本町9丁目のマンションへ。引退を機に今の奈良の一軒家に越して来ました。振り返ってみると結構な回数の引っ越しを経験して来たものです。

振り返ってみると、学生時代も含めて基本はダンス一色の生活。引越しの度、そのエリアの土地に馴染んで暮らしていたかというとそんなこともなく、なりふり構わず寝ても覚めてもダンスだけに集中していた生活を送っていたと思います。

奈良に越しても、20年以上も経つのに自宅と大阪のスタジオ、関西空港、伊丹空港、新大阪駅、京都駅などの駅や空港、ニューオータニ大阪、ホテル阪急インターナショナル、帝国、リッツなどのホテルなどとの往復ばかり。。。ロンドンを含め海外へ出ることが多かったこともあり、奈良の家には着替えを取りに帰るだけのようなもったいない使い方をしてきてしまいました。

奈良に馴染んで土地の温かみを楽しんで暮らす時間などほとんどない、非常に本当にもったいない生活を繰り返していたと告白せざるを得ません。

今年、1月に英国から帰国して以来、このコロナのパンデミックによりその活動は大いに制限されてしまいました。緊急事態宣言、Stay Homeの時間も長く、イベントの開催も移動の自由も奪われてしまいました。

英国へなど行ける雰囲気もチャンスもあるはずもありません。家族とはビデオ通話で話をすることが唯一の救い。それでも皆感染することなく元気にいてくれることが何よりの幸せ、そんな生活が続いています。

Go To キャンペーンが始まり世の中動きが盛んになった頃、私は家の近くの公園やお寺にひょっこり訪れることくらいしかできませんが、改めて奈良の歴史、文化に触れる機会がこれまで感じたことのないこの奈良の魅力を初めて肌で感じる瞬間を覚えるようになったと感じています。

なんと素晴らしい歴史のある街だ！と・・・

自分が突っ走るだけの人生も地に足をつけて歩む人生にシフトしていくタイミングになってきたのだろうと思います。

この11月にはスタジオもアメリカ村から南船場に移し、今後どんどん環境も変わっていきます。その流れの中でも周囲の活動にも参加していきながら、自分の足元ももう少しはしっかりしたものにしていきたいと思います。自分の仕事先、住んでいるところをもっと大事にして、ロンドンの家も家族のことももちろんそうです。

「ダンス馬鹿もTPO」

このコロナ禍になってやっと気がついた、コロナに気付かされたことは、2021年から徐々に私のスタイルを変えていってくれることでしょう。

今は感染せず、広めずに徹底した生活を送るしかありませんが、パンデミックが収束に向かうことを信じて、ペースを保って生活していくことにしようと思います。

また新たな自分探しの旅の始まりです。