2016年12月24日土曜日

田中英和 「今年何度目の出国?」

今年の冬のパーティーを17日に終えて、スタジオの仕事納めの前ではありますが、21日の水曜日、私は家族の待つ英国に向けて出発しました。クリスマス前に家族に会えるのは最高の喜びです〜

子達の"I miss you papa~"のメッセージが来るたびに、ロンドンへ飛ぶ日を指折り数えて待っていました〜

クリスマスは日本でいうお正月のようなもの。クリスマス前のホームパーティーに呼んだり呼ばれたり、とっても社交的な文化が発達した英国です。昨日の22日はマーカス&カレン宅でのホームパーティーに呼ばれ、明日のクリスマスイヴはプレストンファミリーが我が家に集まります。日本食がブームのロンドン。寿司と天ぷら、唐揚げなどが私の担当。明日は朝から準備に大わらわになりそう〜

その前にアデールはイブイブの今日、明日のパーティーのデザート、ティラミスを作成中です〜 イーバローズもお手伝いしています!頑張って美味しいの作ってよ〜〜〜♬


逆に広島の母親には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、スタジオのパーティーの前日に一緒に食事ができて幸せでした〜少しの時間でも、お袋は喜んでくれたと思います。



で、パスポートも全てのページに出入国のスタンプで埋め尽くされてしまっています。 今年は英国への旅行は以前ほど多くはありませんでしたが、5月上旬の西部日本連盟の総会後、8月お盆明け、9月の下旬、11月下旬、そして今回12月下旬の5回も!



アジア地区の競技会への参加で、3月の台湾、11月のシンガポール、同じく11月末のマレーシアの3回。今年は計8回の海外への出国がありました。



来年はさあ、どんな感じになるのでしょう。今現在で3月の台湾と5月の英国行きは決まっています。





2016年12月23日金曜日

田中英和 「ドクターXへの出演秘話 その4」

当初は1時までリハーサルを兼ねた練習時間で、その後にホテルに移動して2時から4時の2時間くらいは私は部屋でゆっくり休憩、4時以降にダンス雑誌とのインタビューで、その後に収録開始、終了予定は夜の10時ということでした。

が、撮影現場ではどんどんと順調に収録が進んでおり、午後から収録予定のものがお昼前にはすでに終わっているという情報が入ってきました。遅れていくよりもその方が良いのはいうまでもありませんが、休憩時間がほとんどなくなってしまったのは私には結構厳しいものがありました。

睡眠不足状態と飢餓状態のダブルパンチ!!!新幹線の車内でサンドイッチとコーヒーの朝食を摂っただけだったので、ホテルに着いた時には空腹で、練習後の虚脱感は辛いものがありました。ボ〜〜っとした頭をとりあえずシャワーを浴びてシャキッとさせたところで、池田さんがスタッフ用のお弁当を持ってきてくださり、なんとか息を吹き返した感じでした。

「休憩時間がとても短くて申し訳ないです〜収録前にインタビューがありますので食事を終えて準備出来次第おりてきてください。」とのこと。お弁当をいただいた後は急いでシェービング、ヘアセットをし、燕尾服を着てホテル・ザ・マンハッタン2階の宴会場へ。映画の時のようにヘアメイクの方にお顔の修正?してもらえると期待したのも、そんな時間もなく「すっぴん」のままインタビュー、そして本番の収録へと進んだのです〜

「すっぴんだぜよ。。。」

しかし、いつ自分たちの出番になるのか、収録している現場にいなくてはならず、今は休憩なのかどうなのかもわからず、あたりをウロウロ。主役の米倉涼子さんが颯爽と歩く姿に見とれながらも軽く挨拶。やっぱ綺麗ですね〜女優さんは。

セッティングが変わるその時間を利用してフロア上でダンスの練習を開始。踊り始めの場所やどこでリフトをするかなどの打ち合わせをしました。本池くんやシニアダンサーで有名な今井さんカップル、他の方々と接触のないように軽く打ち合わせもしながら、朝の練習とは違う雰囲気にちょっとペースが狂ったか、あれ?というミスの連発。まだ頭がボ〜〜っとしているのか、私としたことが、、。ああ〜なんてこった!

撮影現場での練習も終え、いよいよ本番。本番用のリハーサルを何度かした時に、練習時にはカメラは3台でどのアングルからも取っているということだったので、ポーズを決める方向はどの方向でも良いということでしたが、やはりというか、正面に据えたカメラに裏向きになってしまうので「カメラに面するように方向を変えて欲しい」と監督さんから急遽指示が。

「あ〜やっぱりね。」

これが怖いのですよ。向きを180度変えること自体はそれほど難しいことではありませんが、そこは20年ぶりのカップルで、1時間の練習を終えたばかりのカップルでは180度の向きの変更は1歩や2歩の変更以上に 難しいのです。私は究極のアンダーターンで、草刈さんは究極のオーバーターン。向きを変えるだけと簡単に言いますが、こういった地味なテクニックがフロア上では本当に重要になってくるのです。

通常の回転量を変えて踊ることはある種テクニックの見せ所なのですが、今回は私のオーバーターンなら良かったものの、草刈さんのオーバーターンは本番直前ではかなり酷な話です。内回りの私のリードに対して外回りの通過からのターンの基本が的確に行われてうまくいくもの。そんな練習やリハーサルの時間もないのですがら、どの方向に向くかだけの申し合わせでするしかありませんでした。

結局はメインのカメラを移動させて3方向から同じフィガーを収録しましたが、私の記憶が正しければ、「あ〜失敗〜」と思った時のものが編集、放送された?ように思います〜
それこそチャンスがあればもう一回練習してから収録し直して欲しいくらいです〜^^;

草刈さんとのダンスの収録はなんと6時半頃に終わり、その晩泊まる予定だったのですが、急遽新幹線で帰ることに。挨拶もソコソコに、部屋に戻り急いでスーツケースに荷物をまとめ、池田さんにホテルの出口のところまで送っていただき、幕張駅からJRで東京駅、新幹線で京都駅へ。そこから車を運転して帰宅!

早朝に家を出て夜遅くに帰宅。。。一日で全てを終了して、その夜、爆睡したのはいうまでもありません。

週明けは新聞やサイトで草刈さん社交ダンスを披露!の文字が踊り、私も「カリスマ」扱い?!すっごいですね〜!嬉しいですね〜!やっぱ!

そしていよいよ放送当日。その日は夜9時に全てのレッスンを終えて急いで帰宅、9時40分くらいから見ました。最後の最後に出てましたね〜しかし、自分で自分を見ると、冷や汗ものですw〜〜〜それでも、瞬間最高視聴率は25.1%だったとか!

素晴らしい経験をさせていただきました。草刈さん、周防監督、ワークスの監督さん、スタッフのみなさん、担当の池田さん、テーラーハセベさん、本池くん、法子ちゃん、若代くん、今井さんカップル 、関係された皆様、本当にありがとうございました。

「秘話シリーズ」はこれにて完結でございます〜ご愛読ありがとうございました!


2016年12月22日木曜日

田中英和  「ドクターXへの出演秘話 その3」

本番当日リハーサル用として確保されていた会場は、千葉市若葉区にある穴川インターダンス練習場というところでした。草刈さんの到着が少々遅れるということでしたので、まずはハセベさんにお直ししていただいた燕尾服を確認。3サイズを伝えただけでのこのお直し。ありがとうございます!ほぼ完璧!さすがです。

本池 淳・武藤法子カップル側の「ドクターX出演秘話」に耳を傾けたり、彼の振り付けのコリオグラフィーを確認し、わたしもシャドーしたり法子先生を相手に踊ったりと結構しっかりとウォーミングアップをすることができました。さあこれで準備万端!彼女の到着を待ちました。

さあ、お待ちかね!草刈さんの到着です!!!到着時はご主人の周防監督もご一緒で、本当に20年前の映画撮影のとき以来の再会でしたので本当に嬉しく感動を覚えました。「あ〜お変わりありませんね〜!お元気そうで何よりです〜〜〜!」

挨拶を終えたのち草刈さんは早々にダンスシューズに履き替え、本池くん振り付けのクイックステップのフィガーを軽やかにシャドー! バレエの基礎が出来上がってるダンサーですから、ポスチャーや足の強さはさすがです!

ところが問題は出てくるものです。なにせ彼女は20年ぶりの社交ダンス。というよりボールルームダンスのハーモニーの取り方はやはりバレエとは相当に異なるのです。要するにリード&フォローを介して踊る習慣がないのですから、ムーブメントが生まれるシステムやリズム表現などは彼女のバレエでの背景が強力に出てくるとボールルームダンサーのリーダーとして仕事をすることができなくなってしまうのです。

1時間弱という少ない練習時間の約半分くらいは、ダンスのテクニックのディスカッションに充てられたのではないでしょうか。プロムナードポジションでのシザースの加速の仕方やスウェイを利用してのネックの位置の変化やムーブメントの作り方のこちらからの要求を伝えることと、彼女の信じる加速の方法にはもちろん共通項はあっても違う部分が明確に存在します。

ディスカッションしながらも動きを繰り返す中で、彼女はさすが一流のダンサーです。インナーボディーの強さからくるシェイプの変化や、動きの変化がダンスを生み出す共通項を感じ取れるようになると、一気に二人の空間やエネルギーレベルは上がって行きました。

ああ〜これでテレビカメラの前でも踊れる。。。そう感じた時点で練習時間は終盤を迎え、草刈さんはドレスチェックを兼ねてドレスを着て踊ってみることに。踊ってみるとドレスのいくつかの不具合が出てきます。外れやすいものは縫い付けたり、いらないものは外したりの対処をしているうちにあっという間に練習時間は終了です。

途中で本池くんは練習場を離れ、自身の中山忍さんと踊るシーンの先取りとかで先に会場の幕張ホテルマンハッタンの宴会場に。法子先生が最後まで練習に付き合ってくれました。

草刈さんもヘアメイクのために周防監督の運転する車でホテルに向かわれました。さあ、これで本番収録を迎えるだけ!私も制作会社の車でホテルに移動し、シャワーを浴び、ヘアセットをしたり準備に取りかかったのです。

(To be continued...)


2016年12月21日水曜日

田中英和 「ドクターXへの出演秘話 その2」

出ることが決まり、急遽制作会社のザ・ワークスの池田さんという女性が大阪の私のスタジオに来てくれました。当日のスケジュールや待ち合わせ場所やリハーサルの会場など諸々打ち合わせをし、衣装の件になった時に問題が発覚!

今年2月からプロテインを飲むことで代謝を上げるダイエットで相当に体重が落ちていたので、一番新しい燕尾服でも体にフィットしているとは言えない状態。昔の燕尾服ではやはり古めかしい印象はぬぐえませんし。。。さあ、どうする!大問題発覚です!

レンタルで急場を凌ぐのか、誰か体型に似た人の燕尾を借りるのか、色々話し合った結果、やはりここは燕尾服を作っていただいたハセベさんにお願いをするのがベスト!ということで、急遽テーラーハセベさんに電話をすることにし、突然で申し訳ないのですが、、、と突貫でお直しを依頼することになったのです。

快諾をしていただいたハセベさんにお礼を言って電話を切り、大慌てで奈良の自宅まで飛ばし、胸囲、ウェスト、ヒップの3サイズを書いた紙を同梱し、その日の宅急便の最終に奇跡的にギリギリ間にあい、なんとかその日のうちに発送できたのです。しかもハセベさんにはなんと本番収録の前々日に仕上げていただき、前日にはワークスの池田さんにお直しの済んだ燕尾服を受け取りに行っていただけたのです。

収録の前日はタナカヒデカズ・ダンスワールドでは練習会を開催する日で、夜が遅くなるのですが、競技会シーズンも終えたその日の練習会には参加者がなかったこともあり、これはラッキーと、夜の9時過ぎにスタジオを出て、いそいそと帰宅。蝶タイやシャツ、ダンスシューズなど忘れ物のなきように段取りを済ませ、消灯。翌朝は4時起きで、京都駅発6時半の新幹線に乗って東京駅に向かいました。

東京駅八重洲北口での待ち合わせ後、幕張郊外にある練習場についたときには本池 淳・武藤法子カップルがすでにそこに来ており、草刈さんと踊るフィガーの確認をし、シャドーで練習をしたり、法子先生をパートナーにしたりで、草刈さんの到着を待ちました。

踊ることは自分の本業ではありますが、一発勝負のこの収録にはやはりなんらかのプレッシャーを感じ始めていたことを告白しなければなりません。

なぜなら、ドクターXという番組がどれほどの成功を収めているドラマであるかを池田さんも本池カップルを通じて、とうとう知ることになってしまったからです。紅白歌合戦の視聴率をも上回るようなお化け番組!とんでもないドラマへの出演を引き受けたものだと。。。

(To be continued)

2016年12月20日火曜日

田中英和 「ドクターXへの出演秘話 その1」

いや〜またまた草刈民代さんと踊る機会が持てるなんて、思っても見なかったですね。

11月中旬、シンガポールでの競技会に審査員で参加していたその夜のホテルでメールチェックをしていたら、ドクターXとかいう番組で「草刈さんと踊り、他に数名の方の振り付けや指導もしていただきたい、本番収録は11月24日です。」という内容のメールが来ていました。

そもそもその番組がなんなのか、全く知らない私ですから、???。 それに11月24日というのはシンガポールから英国に行って帰ってくるのが22日で、番組の内容がどのようなものであれ、振り付けや指導などできる時間がないのは明白。

すぐさま自分の旅行日程を知らせ、「残念ですが時間的に無理です」、との返事。そのときシンガポールのコンペに出場していた東部のA級の若代 愼くんに、「俺、紹介するから君やってよ」、と彼にこの話を振ったのです。彼のプロフィールを制作会社の担当に送り、これでこの話は終わり、と思ったものです。

ところが話は違う展開を見せ始めました。まず「収録の日程が1週間ずれて12月1日になったので、ぜひこの踊る話を受けていただきたい」という。でもまた困ったことにその直前はマレーシアでの競技会にまた審査員で行くことになっており、制作側のいう事前うちあわせの日に帰国するというなんという不幸。

ここまで日程が合わないとなればよほど縁がないものと、諦めていたところ、今度ななんと本池 淳くんから連絡があり、「僕が責任を持って振り付けと指導をしておきますから、先生には収録当日のリハーサルで合わせて、そのまま本番収録を迎えてください。映画Shall We ダンス?の再来を是非実現してください。」と。おいおい、泣かせるね〜〜〜本池くん!

東京サイドでは増田大介くんなどの伝から本池くんに話が渡り、彼が草刈さんと踊る話もあったそうです。が、本池くんは一緒に踊る話は辞退し、振り付けや指導に回ることで、私を強力に推薦してくれたようなのです。

同時に、制作側からも草刈さんご本人が「田中先生と踊りたい」と指名していますとの連絡もあり、「そこまで言われたんじゃこれは受けるしかない」、ということでこの話が進んだということなのです。

(To be continued...)


2016年12月19日月曜日

田中英和 「そうだ、京都へ行こう」

「そうだ、京都へ行こう」

これはJR西日本の有名なキャッチコピー!俺もこのフレーズ大好きです。

で、12月17日のタナカヒデカズ・ダンスワールドのパーティーを終えた翌日、フラ〜〜っと京都へ。快晴だったこともあり、これはほんと、気分転換しようとふと思いついたこと。

京都の観光は自分の車では無理。必ず使うのは MKタクシーです。この日のメインは例のキャッチコピーのポスターの舞台となったお寺さん、東福寺へ。

素晴らしい日本庭園です。座り目線での美学、アングルの美学、レイアウトの美学、、、。

超有名なお寺ではないかもしれませんが、ここは何か特別な世界を醸し出しているお寺さんです。