ということで、
英国到着の3日目にしてThe Openという競技会のジャッジのお仕事です〜!
初日のお昼の部で、主にジュブナイルやジュニアの部門を担当しました〜
競技会場はWinter Gardenのエンプレスボールルームではなく、
ブラックプールのランドマークであるタワーの3階部分にあるボールルームです。
ブラックプールタワーが建設されたのは1894年のこと。
このフロアはタワーの3階部分にボールルームダンスのためにだけに設計されたもので、現在でも希少価値たっぷりに素晴らしいコンディションで維持されており、ボールルームダンスを楽しむにはこれ以上の場はないと言えます。いや〜本当に素晴らしい空間とフロアなのです。
かつては私もここで全英選手権開催期間中に練習に来たものです。
もちろんここは選手のための練習場所ではなく一般ダンス愛好家のためのフロアで、ボールルームダンスだけでなくシークエンスダンスと呼ばれるイングリッシュスタイルのダンスを楽しむ場所でもあるのです。
ある意味、英国人のダンスの聖地なのかもしれません。
周防監督のShall We ダンス?の映画で、このフロアで踊る英国紳士と淑女のシーンがありますが、まさにこのタワーボールルームで撮影されたものなのです。
その素晴らしい会場で、今回ポール・キリック氏の主催で
The Open
は開催されました。
では
なぜ???
今、伝統と歴史のある全英選手権があるのに、その3週間前になぜブラックプールで???
みなさんが最も知りたいところでしょう。
それは
90年以上の歴史と伝統を誇る世界最高峰のダンス競技大会である
Blackpool Dance Festival
が
「おいおい、それは違うんじゃないの?」
っていう運営上の方向転換、路線の変更をしたと思える点が
多々あるからに他なりません。
将来へのさらなる発展を期してのことなのでしょうが、一気に変革が進むと反発の意見も多く出る・・・無理もないことなのかもしれませんが。。。。
そこでレジェンドの一人、ポールキリックが立ち上がり、聖地であるこの地で
「世界の政治」、「ダンス界の政治」
とは関係なく、
選手が自らの信じるダンスを踊り切れる場所を提供する意味で開催を決意したのです。
今回のブラックプールダンスフェスティバルの運営に反対意見を持つレジェンドたちがこのイベントに賛同し、多くのトップダンサーたちの参加を得て大会は開催されたのです!
今現在の政治的な軋轢云々の状況を説明するにはまだ正しい情報を得る段階で、迂闊に活字にすることはできません。それはまた追ってお知らせをする、ということで。。。
何はともあれ
歴史的価値のある会場の雰囲気は最高で、照明の美しさ、音響の趣味の良い選曲、上質でパワフルなオーケストラの生演奏の中、世界のトップクラスがフルパワーで競ったこの大会は、各セクションで大いに盛り上がり、第1回大会は大成功に終了しました!
初日はプロボールルームとアマチュアラテン、2日目はプロラテンとアマチュアボールルームがメインイベント。
日本からはボールルームは
橋本 剛・恩田恵子組、廣島悠仁・石渡ありさ組、福田裕一・Elizabeth組、小林恒路・赤沼美帆組、大西 亘・ちかる組
ラテンでは
野村直人・山崎かりん組、鈴木佑哉・原田彩華組、竹内大夢・中島由貴組、三室雄司・武藤慶子組、伊藤光・中川サリ組が参戦。
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